希望  

 昨年のサプライムローンの破綻に端を発した100年に一度といわれる不況は、世界の経済状況を一変させてしまいました。
我が国では、バブル崩壊期にも着実な成長を確保し続けたトヨタ自動車の赤字転落が、この不況の深刻さの象徴ともいえましょう。
 昨年末には製造業各社が人員削減に踏み切り、多くの派遣社員が職を失い、更には正社員の希望退職を募る企業も多々あります。その流れで、新卒採用を抑制する企業も増えています。有効求人倍率は過去最低で、製造業界から農業や林業などへ新しい職場を求めて転身する方も多いようです。
 当社を取り巻く環境も決して甘くは、ありません。
然しながら、このような時はチャンスでもあります。
社長以下全社員の意識を引き締め、無駄を省き、更には新しいお客様の開拓や新技術や新サービスへチャレンジし、来たるべき飛躍に備える絶好のときです。そしてお客様へのサービスを徹底し、競合他社と圧倒的な差をつける良きチャンスです。好況期に社業を伸ばすことは、簡単です。こうした時に社業を伸ばし得てこそ、当社も一流企業への階段を昇りだしたと言えましょう。
 各国政府の景気浮揚策が活発に行われています。新エネルギー事業、温暖化対策事業、都市や砂漠の緑化事業などなど。経済アナリストなどの予測でも、景気は下期から緩やかに回復基調に入ると言われています。現在は、新しい産業が生まれ出すための産みの苦しみの時です。

  経済の好不況は、人間の共通心理から生まれます。「未来は明るい」という信念で、社員一丸となって知恵と汗を出し、わが社のますます発展する未来を創造して参りましょう!